ハチノスとは
牛には、4つの胃袋があるのはご存知でしょうか。
反芻をしながらどんどん胃を移動するわけですが、その胃にも一つ一つ名前がついていてそれが今回紹介するハチノスです。
これは、第二の胃で胃の内面が蜂の巣のようになっているからこういった名前が付けられたといわれています。
実際にくぼみがいくつもあって、反芻では重要な役割を果たしているのも特徴といえます。
ハチノスの特徴とその魅力とは
ハチノスの特徴は、焼きすぎるととても堅くなってしまう事で、焼くときはさっと焼くのがベストです。
ですから焼く事を重視するよりは、煮込み料理やスープに用いられることも多いです。
食べた時の食感は、弾力があってスープを染み込んで味わい深いですし、さっぱりとしているのでしつこくないのが大きな魅力です。
スープの内容は、単なる澄まし汁でなくイタリアンのようなトマトとニンニクで味付けするのもいいですし、韓国料理のようなサムギョプサルの具材にするのもOKです。
ハチノスはスープに入れるとコラーゲンなどの重要な栄養を溶かす傾向にありますから、すべて食べられるのは重要です。
その栄養ですが、コラーゲンは美容にいいですし、ビタミンKは血液凝固作用があるので体の傷をいやしてくれます。
脳の活性化にも貢献する様で、動脈硬化の改善にも寄与するといわれています。
またお肉なのに、不飽和脂肪酸が多くその量は100gに対して10パーセント弱もあり、これらがドロドロの血液をサラサラに改善してくれて、しかも悪玉コレステロールの発生を抑えてくれる効果があります。
このように、単においしく食べる事が出来るという側面だけでなく、料理も様々な物が出来ますし、栄養も豊富な肉料理のホルモンの大優等生という事になります。
どこで食べる事が出来るか
こういったハチノスは、焼肉屋さんで食べる事が出来ます。
いいお店は最高のものを多数開いていますが、忙しいと足を運ぶことはできないでしょう。
しかし、何もお店だけで食べるだけでは面白くはありません。
自宅で食べてみるのも重要で、そういった場合は近所のお肉屋さんで購入してみましょう。
その時は、ある程度の処理が必要で黒い部分を除去する必要があります。
その理由としてはその部分がかなりの臭みを持っているからで、そのうえで香草と一緒に数時間煮る必要があります。
時間がないなら圧力鍋もいいですが、茹で上がれば丁度いいかを確認して水洗いをして下ごしらえ完了です。
肉料理にするのもいいですし、そのまま焼くなど色々な手法を試しましょう。